外練してると話しかけてくる人(2)〜ヤンキー漫画が人気な理由
(不良がちょっといいことすると殊更持ち上げられたり、本当はいい人など過大評価されるのはどうかと思うという意見はごもっとですが) 当時の練習場所は東京寄りの千葉県湾岸の公園の駐車場でした。 真夏の深夜夜練習していると夜空にいわゆるコール音が聞こえて、駐車場に続々と柄の悪い単車や数台の自動車が集まってきました。 私は広大な駐車場の片隅で練習していたのですが、街灯の関係でそこがベストポジションだったせいかなぜか皆さん私の周辺に集まってくる事態になってしまいした。 何人かがこちらをみていて、私は即移動というか逃げ出そうと思ったのですが、よく先生が授業で順番に指名していって、不良が寝てたりすると気を遣って飛ばそうものなら、逆に怒らせてしまうシーンが思い浮かび、「テメェ何逃げてんだよ」みたいにかえって刺激してしまうことを恐れました。 ヘッドホンをして気がつかないふりをしていたのですが、すっかり逃げ出すタイミングを失いもう30人以上に囲まれる事態となってしまいました。囲まれるといっても私に興味を持ってるのは4,5 人であとは各々バイクでの小技を楽しんだり、バットで即席の野球を楽しんだりしてました。 流石に横で直管コールしてるのに気づかないふりというのもかなり無理があり、自分でもどうしていいかわからない度が頂点に達した時、 「何やってんの?」 「あっはい、練習してました」 「ふーん、なんかやってよ」 ここで聞こえてくるゴッドファーザー 頭が真っ白になっていた私は本当は笑点のテーマとかで笑ってもらって生き延びようと思っていたのですが、ここはお題をいただいたとばかり心を込めて演奏させていただきました。知っていたのは最初のさわりのとこだけでしたが。 コールが止まりシーンとなりました。
彼らは自分達の3連ホーンとやらの製品名がゴッドファーザーということは知っていてもそれが映画のサウンドトラックをモチーフにしているということを知らなかったのだと思います。 私が瞬時にアレンジして音楽にしたと勘違いしたのだと思います。彼らの文化をリスペクトしてしまった効果も出ていたような気がします。 結果ありかなしかでいうと十分アリという状態になったことがわかりました。 その後会話して、私が年上ということがわかると急にさん付けになり、なんかうるさくてすいませんみたいなそんな感じになり、毎週